仕事を続けながら不妊治療を行っている人であれば、大抵の人が「両立の難しさ」を考える事があるかと思います。
実際、私もフルタイムで仕事、ある程度責任のある「係長」というポジションもいただいていたのでその中での「不妊治療」は精神的に大きなダメージを受けていました。
本日はその環境の中でも「会社員を続けながら不妊治療ができた理由」についてお話をしていこうと思います。
少しでも不妊治療との両立について悩んでいる方の参考になれば嬉しいです。
私の不妊治療歴
私自身の不妊治療歴に関してまとめたものが以下になります。
- 2021年3月:夫と入籍
- 2022年8月:1年以上妊活が上手くいかず検査開始
- 2022年9月:不妊の原因が見つかる
- 2022年11月:治療開始(タイミング法2回・人口受精6回)
- 2023年7月:転院
- 2023年11月:転院(体外受精)
- 2024年1月:妊娠陽性判定
- 2024年10月:第一子出産予定
私達夫婦の不妊の原因は私の左卵管閉塞・子宮内膜症と診断され、それに加えて子宮の状態を良くするために食事改善を勧められました。
これらの原因に関しては自然妊娠も出来なくはないといったところでしたが、1つ目の病院で計8周期の治療を受けるも結果に繋がらず、転院を希望しました。
2023年7月、11月とスパンが短い転院については7月に行った病院では「体外受精」を希望しましたが、「体外受精であれば都内のもっと実績のある病院を紹介する」と言われたため、そこでは治療をせずに11月に転院した「加藤レディスクリニック」で治療を再開することにしました。
加藤レディスクリニックでは1回の採卵・移植で陽性判定をいただき現在に至ります。
会社員と両立できた理由
不妊治療は通院日が自分で選べず、自分の体の状態を元に先生から「次〇〇日お越しください」と言われるため、絶対にずらすことができません。
つまり会社員で不妊治療をしている以上「仕事の調整をする(周りに迷惑をかけてしまう)」しか方法がないんですよね。
この状況の中で私は約1年半の治療と仕事を両立してきましたが、私の職場は比較的両立しやすい環境だったと今では感じています。
その理由としては
- フレックスタイム制(コアタイム11時~15時)
- 時間給(有給)利用が可能
- リモート勤務OK
上記の制度があったからこそ、通院を朝一(8時)予約にしてコアタイム(11時)に間に合うように調整する事が出来ましたし、午後から診察が必要な時はコアタイムに係る時間のみ時間給を利用してその後、再稼働ということもできました。
(この方法を取っても11時に間に合わせることができない場合や急なお休みももちろんありましたが、その分仕事で恩返しができるよう誠心誠意努めました。)
また上記に加えて、治療を開始した当初は上司が男性という事もあり不妊治療をしていることを伝えていませんでしたが、体外受精を視野に入れるようになってからは1週間に2・3回の通院が当たり前になってしまうため、勇気を出して相談したのも精神的な負担を減らせたポイントだったと感じています。
とはいっても厚生労働省のホームぺージで両立しやすい環境づくりについて発信せれているものの、まだまだ両立が難しい会社が多いのが現状ですよね。
数年前まで私自身もまさか自分が「不妊症」なんて考えてもみませんでしたが、こういった時に「働く環境が整った職場」を選んでおいて本当に良かったと思えた瞬間でした。
両立について悩まれている方は是非、働くこと自体をあきらめずに職場の選び直しも検討してみる事をおすすめします。
最後に
本日は不妊治療と仕事の両立についてお話させていただきました。
不妊治療はただでさえ、経済的にも精神的にも負担に感じることが多くあります。
そしてこれはあくまで私の感じたことですが、自分から仕事さえも奪われてしまったら、更に不妊治療について考える時間が多くなり、上手くいかなかった時には思い詰めてしまう事もあったと思います。
なので今不妊治療と向き合われている方には少しでも両立しやすい環境で納得のいく治療を進めていただければ幸いです。
本日もご覧いただきありがとうございました。