【比較】優先は?併用はあり?29歳で1,200万円貯めた主婦がNISAとiDeCoの違いを解説!

iDeCoとNISAアイキャッチ画像 疑問解決

NISAとiDeCoって結局何がどう違うのかよく分からないですよね。

私も始める前は本当に疑問だらけで、選択する以前に内容が全く分からないので、始めることができませんでした。

ただ、投資を始めて今では3年目になりますが、理解も深まってきて、「あの時始めてよかった」と本気で思っているので、本日はNISAとiDeCoについて、私なりに分かりやすく解説させていただきます。

少しでも参考になれば嬉しいです☆

 

NISAとは

通常、投資で得た運用益は利益に対して20.315%の税金を支払わなければいけませんが、NISAは毎年一定の金額内(非課税限度額内)で購入した分に関しては運用益に対しても税金がかからず利益全て自分の資産にできる制度になります。

そして年間一人360万円の非課税上限枠が設けられており、最大で1,800万円となっているので、5年間で積み立てる事ができる仕組みです。

出典:金融庁

例えば、月2万円を30年間積立をして1,500万円になったとします。(元本720万円、利益780万円)

通常なら利益780万円に対して税金156万円ほどかかるんですよね。

なので手元に残る利益は624万円、合計1,344万円となってしまいます。

ですが、NISAであれば丸々1,500万円自分に入ってくるのでかなりお得な制度です!

しかも引き出し時期の制限がないので、すぐに現金化できる点も魅力の一つです☆

 

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iDeCoとは

簡単に言えば公的年金の他に任意でiDeCoに加入し自身で資産形成する年金制度の事です。

iDeCoの最大のメリットは掛金(上限あり)は全額「所得控除」が使える点になります。

つまり、毎年給料などの収入に対しての税金が軽減されるんですよね。

例えば課税される所得が195万円超330万以下の場合(年収にしたら大体450万~650万ほど)、所得税約10%、住民税約10%の税金徴収がある為、毎月1万円の掛金であれば、年間約2万4千円の節税が期待できるようなイメージです!

ただ、iDeCoには注意が必要なデメリットがあるのも事実です。

  • あくまでも「年金制度」なので、60歳以降にしか引き出すことができない。
  • 掛金と運用益が全額非課税にはなるが、60歳以降の給付時に税金がかかる場合がある。

給付の時に「年金」として受け取る場合は「雑所得」として扱われ、「一時金」として受け取る場合は「退職所得」として扱われます。

それぞれ一定額を超える場合は税金がかかるので、給付時には注意が必要になります。



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NISAとiDeCoどっちを優先すべきか

私の考えを結論から申し上げると、まずはNISAから最大限に制度を利用するべきだと考えます。

2023年までのつみたてNISAや一般NISAであれば、上限額が比較的低く設定されていたため、物足りない方も多くいらっしゃいました。

そういった方は国の制度を最大限に使用するためにNISAとiDeCoの両方で資産運用をしていた人が多いかと思います。

ですが2024年から新NISAが始まり、非課税限度枠が1,800万円と大きく拡大した為、簡単に埋められる限度枠ではなくなりました。

そうすると

  • いつでも引き出しができる点
  • 給付時も完全非課税

を考慮した上で、NISAを優先して行うべきかと思いました。

投資はできるだけ長期で運用が前提となっていますが、とは言っても「万が一の時に引き出すことができる」という点は気持ち的な面でも安心感があります。

実際、老後にもらえるお金ばかりを用意していても、その頃にはあまりお金を使う機会がない場合もあるので、資産のバランスを調整する上でもNISAの方が使い勝手がいい制度だと判断しました。

 

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iDeCoも始めた方がいい基準はある?

高年収の方(500万以上)

収入が多い分、課税される税金が高いので税金対策としてiDeCoを始めるのはいい方法かと思います。

年収が300~500万円程度の人はそこまで税金が高くない為、使い勝手のいいNISAを優先すべきだと思いますが、年収が500万円以上ともなると税金の上り幅が大きくなってくるので、iDeCoも活用して節税するのはいいかもしれません。

 

退職金としてもらう先が一つもない方
  • 退職金制度がない会社に勤めている人
  • 自身で民間保険の年金型積立を行っていない人

などなど、60歳以降に受け取るものが公的年金のみの人は、「退職所得控除額」が全てiDeCo受け取りに使えるので、始めてみてもいいかもしれません。

 

すでにNISA口座の非課税限度枠1,800万円を埋められる資金がある方

非課税限度枠1,800万円を埋められる現金をすでに用意できている方、できそうな方はiDeCoも活用して積立を行えば、最大限に国の節税制度を利用することができます!

なので、非課税枠を埋めた後に、税金がかかる特定口座で追加投資するくらいなら、iDeCoを活用した方が、トータルリターンは大きくなります。


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まとめ

まとめ画像

本日はNISAとiDeCoの制度内容についてお話させていただきました。

大事な部分を以下まとめておきます。

  • NiSAとは運用した資金は利益含めて全額非課税となる制度
  • iDeCoとは自身で資産形成する年金制度の事で、掛金は全額その年の「所得控除」となり、運用益含めて全額非課税となる
  • iDeCoは60歳以降にしか引き出すことができず、給付時に税金がかかる可能性がある
  • NISAとiDeCoだったら、引き出しが自由なNISAを優先すべき
  • 高年収の方や、60歳以降にまとまったお金を受け取る予定がない方、すでに1,800万円以上の投資資金が貯められている方はiDeCoも併用

正直、NISAもiDeCoも始める前は難しそうと距離を置きたくなりがちですが、始めていくうちに理解が深まりますし、活用しなければもったいない制度なので、積極的に取り入れていただけたらと思います!

ぜひ、早めに行動をして将来の選択肢を一緒に広げて行きましょう☆

この他にもお金事情や資産形成について記事を公開していますので合わせて参考にしていただければ嬉しいです。

 

最後までご覧いただきありがとうございました!

 

 

この記事を書いた人
M家経理部長

早期退職を目指して資産形成に挑戦中の一児の母
※毎週火・金、7時更新(間に合わなかったらごめんなさい…。)

【家族構成】
夫:32歳会社員
妻:31歳会社員
子:0歳

【基本情報】
世帯年収:850万円(2024年)※妻は現在育休中
年間貯金額:560万円(2024年)
現在の総資産:約3,120万円(2025年6月末時点)
職種:経理
保有資格:日商簿記2級/ファイナンシャルプランナー3級

「お得に楽しむ」を大切にしている私達が日々の生活に役立つ情報を発信していきます。

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