本日は『企業型確定拠出』について記事を書いていこうと思います。
会社で『企業型確定拠出年金』の制度があるけど始めた方がいいのかいまいちよくわからない、『個人型確定拠出(iDeCo)』と何が違うの?という方も多いかと思います。今回は私なりに検討を重ねた結果をわかりやすく紹介していきますので是非最後までご覧ください。
企業型確定拠出年金とは
企業型確定拠出年金は下記4種類あるようです。
- 選択制
- 給料に上乗せして支給
- 給料上乗せ支給+選択制
- マッチング拠出
選択制
現在の給与の一部を拠出とすることにより、財形年金のような任意加入の制度として運用する仕組み。拠出する金額分は給料とは見なされず、非課税および社会保険料対象外とすることができる。
給料に上乗せして支給
現行の給与金額からではなく、企業が対象者全員の給与に上乗せして拠出。(実質給料とは別で将来もらえるお金)
給料上乗せ支給+選択制
①と②の併用で、会社で支給されている掛金に(選択制で)上乗せすることで、より多くの資産形成を目指せる。①同様、加入者が選択して拠出した掛金は給与と見なされず、非課税および社会保険料の対象外となる。
マッチング拠出
会社から支給される掛金の額を上限として、従業員自身の給料から上乗せ拠出ができるタイプ。マッチング拠出による掛金は、選択制と異なり社会保険料算定の対象とはなるが、全額所得控除されるため、税金はかからない。
メリット
- 自身の給料から積立した金額(選択制・マッチング拠出)は所得税・住民税が非課税になる。また、選択制で選択した金額は社会保険料算定の対象外。(よって社会保険料負担が軽減される場合がある。)
- 選択制で選択した掛金は1年分の積立額が年収から差し引かれることになるので積立額を多くすることにより子供の授業料や保育料等を、翌年度以降に安価にすることが可能。(公立高校・保育園等の場合)
- 積立金の受取は原則60歳(65歳)以降になるが、受取時には退職所得控除あるいは公的年金等控除の税制優遇がある。
- 運用益が出た場合、その運用益は非課税となる。
- 積立てた資産は、自身のものとして受給権が守られている。退職した場合は、転職先の企業型あるいは個人型に資産を移換して持ち運びできる。
デメリット
- 原則、60歳(65歳)まで積立てた資産の受取りが不可。
- 社会保険料が軽減される場合、厚生年金の受取額等が減少する場合がある。(選択制で選択した場合のみ)
- 積立を行うと月収が下がる為、出産手当金・育児休業給付金、失業手当等の支給額が下がる場合がある。(選択制で選択した場合のみ)
我が家の運用方針と掛金金額
私達夫婦が勤めているどちらの会社でも『企業型確定拠出年金』の制度はあるのですが、それぞれ採用しているタイプが異なり、夫の会社では『マッチング拠出』、妻の会社では『選択制』となっています。
今までは結婚前から加入していた夫の方のみ、毎月自己負担額1万円の掛金を積み立てていました。(会社でも同等の金額をかけていただいてます。)
ですが、我が家ではNISAを強化してく方針なので現金はNISA用に取っておきたいところではあったものの、妻である私の年収が上がってきていることもあり、節税効果の部分を考えて多少は税制優遇を受けたいという結論になり、最近妻分の『選択制』も始めることにしました。
掛金の金額としては¥7,000と少額です。理由としてはいつ子供を授かっても迎え入れる準備はできているので、今後『出産手当金』や『育児休業給付金』の支給額への影響を少なくする為です。
また、将来の厚生年金の受給額を下げたくなかったので現在の社会保険料の標準報酬月額を現状維持できる金額に設定しました。
最後に
本日は『企業型確定拠出年金』について4つのパターンとその仕組みなどについてお話させていただきました。
他にも手数料は会社が負担してくれたり、『個人型確定拠出(iDeCo)』よりも最低掛金金額が小さく、掛金金額の変更ができる頻度が多かったりとそれぞれの企業によって採用されているメリットがたくさんありますので是非『企業型確定拠出年金』を導入している企業にお勤めの方は一度検討してみることをおすすめします。
また、以下でNISAを活用した『投資』についても公開していますので合わせて参考にしていただけると嬉しいです。
今できることをコツコツと始めて自分の資産を増やしていきましょう。
以上、少しでも参考になれば嬉しいです。ありがとうございました!